著者であるチョンさんは「常識が通じず、どうでもいいことに国全体で醜態を演ずる、私達の非理性的な集団ヒステリーこそが、韓国社会が抱える深刻な問題だ」「自分自身を他者として冷静かつ客観的に見つめる姿勢が欠落している」と自国批判している。
李栄薫や金完燮の本を参考に「歴史で習う日帝の暗黒時代は、韓国人の架空の創作話」「カルロスゴーンが日産を再生させたように、日帝が朝鮮を再生させた」とか、「韓国は靖国参拝を批判できない」とか主張している。
韓国人が韓国を愛する権利があるのと同じで、日本人にも日本を愛する権利がある。しかし韓国人はその理屈が通じないかのようだ。
日本人も韓国を愛して当然だと考え、同時に日本人自身が日本を呪うのが当然かのように考える節がある。
韓国人は、自分の過ちには寛大で、他人の過ちには厳格だ。なんと自己中心的で子どもっぽいのか。
韓国式愛国者たちは日本の不道徳性を全世界に発信し続ける。「ドクトは我が領土」というプラカードを持って競技場を駆け回る。
認められたい願望が強くて「キムヨナを知ってる？」と聞いてまわり、自国アピールをする。
広告の表現にも日本人と韓国人の感覚の違いが表れていることを、私は知った。プルコギ広告のド直球のストレートさに笑いが止まらなかった。面白過ぎる！
相手の感情や立場を考慮しないゴリ押し式の韓国広報。これでは見る者に嫌悪感を与える。広告の意味がない。
それを見て、自国民の感覚に対する恥ずかしさと怒りで悶絶するチョンさん…。
竹島にも触れている。
韓国の領土だということを論理的な説明ができない韓国人。ただ感情的にそう思い込んでいるだけ。
騒げば騒ぐほど不利になると著者は言う。今や竹島は韓国が支配しているのは事実なのだから、黙って飲み込めばいいのだ、と。
韓国が国際常識から外れた態度でいるのは事実だと、私も思う。
韓国人は日本人の心情などおかまないなしに、本音を話す。時には強く日本批判する。たいていの日本人は黙って聞いてるだけで、賛成も反対もしない。
決まりきったお世辞ばかり言って、不満を言わず本心を出さない。
日本人は韓国人に気を使いすぎる。韓国ビールより日本のビールの方が好きだ、という話さえ、気軽に言うことができない。相手が傷つかないよう配慮する。
それが悲しいと著者は言う。弱者扱いのようで屈辱さえ感じるという。
もっと腹を割って話そう、お互い対等な立場で、遠慮なくお互いの悪口も気楽に言おう、そうすれば本当に日韓友好になれると、日本人に呼びかける。
なんで日本人が韓国式のつきあい方をしなくちゃいけないんだ？
日本人の「仲良く」と韓国人の「仲良く」では、全然距離感が違う。
日本人は、韓国人みたいに「敵対するか、一体感のある親友か」という極端な人間関係社会ではない。
私も含め、多くの日本人は韓国人みたいな濃厚な人間関係が苦手。
ぶつかり合うような付合い方は避けたい。悪口言わせないでほしい。いちいち言わなくても察してほしい。互いの悪い点を遠慮なく言い合う付き合い方なんてできない。
適度に距離を置いてほどほどのつきあいをして欲しい。親しき仲にも礼儀を入れてほしい。
日本人と親しくしたいなら、韓国人こそが、日本式の人間関係を取り入れるべきだ！
著者は、この本で自国の悪い面を客観的に嘆いているし、相手の立場に立って考えたりできる数少ない韓国人だ。でもまだ気がついていない事がある。
それは日本の対韓感情が変わった事だ。韓流ブームが去ったどころではない。これまでとは違い、日本は韓国のことが嫌いになった。
正確に言えば、嫌いになった人が増えた。著者はまだ希望を捨てていないが、もう手遅れなのだ。
チョンさん一人ではどうにもならないのだ。（韓国人が日本式のつきあい方を覚え、チョンさんの考えが一般的になれば何か変化があるかもしれないが。）
日本式に距離を置いてほしい。
日韓は隣国だから文化基盤が同じで同質性が多いなんて、ウソ。まったく異質な国同士。親しくつきあうなんて無理！ストレス溜まるだけ！
もうお互いに「無関心」でいい。
経済的には現金とっぱらいで投資などしない、スポーツなど軽い民間交流だけですます関係でお願いします。
韓国人の品格
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