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日本はするべき反省をしていない

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なぜ戦争に至ったのかという原因追求も大事だが、なぜ負けたのか、という反省も必要だ。 



日本がアメリカに敗けたのは圧倒的な物量差があったからと一般に言われているが、実はそれだけではなかった。 




日本人の特性と、旧日本軍の組織的な欠陥のせい。とくにエリート官僚や指揮官個人の資質に問題があった。それは米軍との対比で際立つ。 




旧日本軍は軍事的合理性よりも、対人関係や組織内融和や保身や体面や人情が優先された。 



政治的考慮により決断が遅れたり、「察しあい」や「空気を読む」ことを良しとする文化のせいで、誤解が生じたり意思伝達があいまいになった。 



目標も目的もあいまいになった。 



のちに「立場上できないとは言えなかった」とか「顔色を察してもらいたかった」と互いに証言している。 



科学的な数字や情報、合理的な論理に基づく議論をしていても、その場の空気や気分に流されがちであった。 



情緒的で、精神力や駆け引きを過度に重視していた。 



旧日本軍の中では、自由闊達が議論が許容されなかった。 
だから現場の状況をよく知る者の意見がとり入れられなかった。 



組織の末端の情報、問題提起、アイデアが中枢に繋がらなかった。 



杜撰な計画に対する疑念は抑圧された。 



必勝の信念という非合理的心理が強く、戦局が悪化しても、現地の報告を無視し、過酷な戦闘を強いた。 



旧日本軍は情報を共有するリーダーシップもシステムも欠如していた。 



短期決戦志向だから、補給や情報が軽視された。 



本来、失敗した戦術を分析し、その改善策を探求し、それを組織の他の部分へも伝播していかなければならない。 



だが旧日本軍では、情報が個人や少数の人的ネットワーク内部にとどまり、組織全体で知識や経験が伝達され共有されることが少なかった。 



結果、戦訓に学べないし、同じ失敗を繰り返した。 


場当たり的な対応に終始した。 




旧日本軍は、環境の変化に合わせて戦略や組織を変革することができなかった。 



発想が硬直的。思考が硬直化し視野が狭く想像力が貧困。 
先入観に囚われ柔軟性がなかった。状況変化に応じて臨機応変に対応しなかった。 



作戦が間違っていると気がついた時に、これをただちに立て直す心構えがなかった。 




客観的な現実を直視せず、また実行した結果を的確にフィードバックし、戦略の修正を迅速に行わなかった。 




空文虚字の作文は得意だが、それらの言葉を具体的方法にまで詰めるという方法論がまったく見られなかった。 




牟田口軍司令官は「なあに、心配はいらん、敵に遭遇したら銃口を空に向けて三発打つと、敵は降伏する約束になっとる」と自信ありげに述べたといわれる。 




事実を正確かつ冷静に直視せず、フィクションの世界に身を置いたり、本質にかかわりない細かな庶務的仕事に没頭するということが頻繁に起こった。 



なぜこのようなエリート官僚が生まれるのか。 



旧日本軍の教育機関が、目的を創造したり目標を変革することは許容されず、暗記と記憶力を強調した教育システムだったから。 



教科書を機械的に暗記し、それを忠実に再現することが最も評価奨励された。 




しかし予測のつかない不測事態が発生した場合に、とっさの臨機応変の対応ができる人物は、定型的知識の記憶にすぐれる学校秀才からは生まれにくい。 





平時においてはそのような官僚機構は有効に機能したが、不安定で流動的な戦時下においては、組織的欠陥が露呈した。 




また、兵士の訓練においても「足を靴に合わせる」ような教育方法が採用されていた。 




旧日本軍は、失敗した参謀の責任を問わず、転勤という手段で解消した。 



しかもこれら転勤者はその後、いつの間にか中央部の要職についた。 



旧日本軍は結果よりもプロセスを評価した。個々の戦闘においても、戦闘結果よりはリーダーの意図とかやる気が評価された。 



天皇は個々の問題に対して、自ら進んで指揮、調整権を行使することはなかった。 




天皇は陸海軍間の統師や軍政上の対立については、両者の合意の成立を待ってその執行を命じるという形で自らの機能を果たした。 




皇室の存在は中国や韓国含め中華主義の異民族同化吸収に対する防波堤 
http://kanryuudaisuki.ldblog.jp/archives/33683680.html

天皇に戦争責任はない
http://kanryuudaisuki.ldblog.jp/archives/33852306.html


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