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アメリカで慰安婦の石碑が立った。それに対する日本人の抗議が現地に届いても「日本が国民を教育していない」としか見えないという。
「ドイツは謝罪したのに日本は謝罪してない」とナチスと同列扱いだ。「なぜ性奴隷があったと思うのか」と聞くと、怪しげな報告書を並べてこれが最も信頼できると言う。
虚構が歴史の真実として確定していく。
確かに真実は複雑でわかりづらい。わかりやすい話の方が広まりやすい。
「私は日本人にトラックで拉致された」と被害者然として婆が証言すれば真実味がある。
「日本は女性を性奴隷にした」という一度広まったイメージを打ち消すのは困難だ。
「強制連行はなかった」と言っても「強制性はあった」と言い換えられてしまう。
そもそも欧米にしてみれば強制連行がどうのという事情はどうでもいい。「軍人専用の売春宿があった」というだけで顔をしかめるのだ。
日本の国としての対応もあいまいで誤解される。日本人の謙虚さが後ろめたさにしか見えない。何か言っても加害者が言い訳しているようにしか見えない。
韓国人はケンカ慣れしていてギャラリーの前で見せつけて大声で怒鳴り合うのが平気だが、日本人は「沈黙は金」という態度。圧倒的に日本が不利な立場だ。
この本を読みながら感じたのは、日本政府の対応のマズさ。日本の政治家や外務省は日本の名誉を守るために働かない。
あいまいな言い訳をしたり証拠もないのに認めたり簡単に謝罪したりする。相手に強く出られるとすぐ譲歩する。事なかれで問題を先送りしようとする。正面からの対立を避けてかわそうとする。
弱くて中途半端で最悪な対応。いじめられっこが抵抗しないでいじめがエスカレートするのと同じ構図。
政府以上に酷いのがマスメディア。日本の味方をしない。日本人がヘイトスピーチしていると報じることはあっても、韓国人が世界中で行っている日本人へのヘイトクライムは報じない。
日本叩きは報じてもその逆は報じないという姿勢でいる。ウソをバラまいて日本を窮地に陥れることに異常な情熱を注ぐ奇怪なメンタリティ。こういう日本ならではの現象は、外国人には理解しにくい。自国を貶める政治家やメディアが存在するとは、信じがたいだろう。
日本には反日活動家がいる。慰安婦問題では戸塚悦朗と高木健一が有名。
彼らは被害者のため人道主義の立場から取り組むのではなくて、反日活動のための政治運動として取り組んでいる。
戸塚は国連人権委員会に働きかけた。しかし国連は人権侵害の酷い国がマシな国へ注文をつけたりする闘争の場である。高木はインドネシアで、金で釣って慰安婦を名乗り出させて反日運動に利用した。
彼らは平和や人権を強調するが、北朝鮮の深刻な人権侵害には関心がないし、韓国軍にも慰安婦がいたことには触れないのである。
彼らの真の目的は、日本を歴史で完全に屈服させることであり、慰安婦の救済は二の次。
軍に強制連行されたという金学順の証言を記事にしたのは朝日新聞。実際は親に身売りされた話。
軍の関与を示す資料が発見されたと記事にしたのは朝日新聞。だが強制連行を示す関与ではなかった。
慰安婦狩りをしたという吉田清治の証言を紙面に登場させたのも朝日新聞。ところが作り話だった。
慰安婦は単なる商行為であって戦争犯罪でも性奴隷でもなかった。強制連行は朝日新聞の捏造。
強制を連呼して問題視していたのは自分達なのに「細かな定義にこだわってはいけない」と言い出した。
朝日新聞や吉見義明は「強制連行があったかどうかが問題ではない。女性の尊厳を深く傷つけたという事が問題」と誤摩化している。
慰安婦が問題になったのは、女性の尊厳の問題などという一般論からではない。日本軍によって強制連行されたと宣伝されたからこそ問題化したのであり、単なる戦地の売春婦ということであれば、ここまで問題にされることはなかった。
「日本軍が朝鮮人を強制連行した」からこそ世界中で非難されるような大きな問題となったのに、強制連行がウソだとわかったとたん「軍慰安所の強制性が問題」と言い募るのは、巧妙な論点のすり替えだ。
このような捏造すり替えは朝日新聞のお家芸なのである。
「NHK番組改編報道」も政治家が圧力をかけたとウソの記事の書いたのに「報じたかったのは政治家と放送の距離」と問題をすり替えた。
「南京大虐殺」も「教科書書き換え誤報」も「靖国問題」も朝日新聞から始まった。
朝日の捏造のせいで慰安婦問題が拡大化した。国連のクマラスワミ報告に使われ、米下院決議の審議の過程でも性奴隷の根拠として取り上げられた。
そうして「20万人以上の女性が強制連行されて性奴隷にされた」という虚構が世界に広まってしまった。
パリの反日集会で慰安婦が「朝鮮戦争当時に日本軍によって無惨に踏みにじられて悔しい思いをした」と証言しているという。
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>それに対する日本人の抗議が現地に届いても「日本が国民を教育していない」としか見えないという。
これが本当に悔しい。しかし、多くの日本人自身が歴史を認識しておらず、多くの人は日本人が加害者だと思っている。
違う。一番の被害者は日本人だ。どこの国にここまで嘘に苦しめられ、金もプライドもとられている国がある。しかも日本は支援した国にそれをやられてるのだ。歴史的にそんな例があるのか。歴史に無知な私は似たような前例を知らない。
日本人のもとからの国民性もあるし、GHQの洗脳でもある。って説明しても「加害者の言い訳。怪しげな陰謀論」にしか聞こえない。
外国には日本悪玉論を受け入れやすい素地がある。知的水準の低い外国人の日本人のイメージは「中国を侵略した残虐な国。戦争をはじめた悪い国」で止まっているらしい。
日本人はいい加減お花畑平和あっぱらぱー主義から抜けないと滅んで終わる。世の中は残念ながら多くは悪の仕組みで動いてる。それを認識できない日本人はとって食われるだけになるから、今こんなアホな状況になっている。悪の仕組みで動いてるから悪になれということではなく、悪を知るからこそ、それと戦い防衛も出来る。どんな時でも綺麗事を言ってれば平和がくるなら世界中で「綺麗事という嘘」が蔓延するだけだ。綺麗事ではなく実際の「備え」は絶対に必要なのである。- “悪の論理”で世界は動く!~地政学—日本属国化を狙う中国、捨てる米国/フォレスト出版
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「人類はこれまで、愚かな戦争を繰り返していたけれど、そのうちに世界は一つになる。平和で豊かな理想社会をいつか人類は作り上げるだろう」少なくともそういう方向に向かっているはずだと信じている人は多い。
クリック一つで世界の情報にアクセスできようと、24時間で地球一周できようとも、現実の地理は存在し、われわれは地上という地理の上でしか生きていくことができない。
時間やエネルギーを節約できるようになったが、物理的な距離や地形が変わるわけではない。
人類の生きる土台としての土地という概念はきわめて基本的なものとして存在することを否定できない。
地理的条件は無視できない。
世界の多くの国は、国際法や外交上の倫理とは別の論理で動いている。一人日本だけがそんなものに杓子定規に守っても、どこもまともに乗ってこない。
どちらの言い分が正しいのか、などという点を問題にしていない。屁理屈だろうが嘘だろうが、言い分が通ってしまえばそれでいい。
日本人は誇りを持って自国の近現代史を学んでいない。
改めて歴史や戦争のことを学ぼうとするとマルクス主義をベースにしたものか、
「世界平和。経済発展。人類みな兄弟」という理想主義ユートピアニズムが多い。
欧米ではたいてい「近代国家といっても、実はそれほど成熟しているものではなく、欲と業の塊であり、基本的には際限なく増殖しようとするものなのだ」という歴史観から始まる。
日本に戦略がないのは、その前提となる世界観がリーダー達にも国民にも欠けているから。
中国は中華思想、北朝鮮は帝国主義への徹底抗戦、アメリカは自由と民主主義を世界に広げる、という国家ビジョンがある。
現在の日本の場合「やさしい国。みんなが幸せになる国」というぼんやりしたもの。そんな日本もかつて世界観を持っていた。「欧米の植民地にならないアジアの一等国」。だから富国強兵、殖産興業と戦略ができた。
日本は「技術力で生きていくんだ」という意見がある。
しかしテクノロジーだけがあってもダメで、それを使って何を実現するかという方針や政策がなければどんな高い技術も生かされない。
アメリカや中国など戦略に長けた国は、時代を読み「今こんな技術が必要だからなんとか手に入れよう」とトップダウンで国家戦略を立てる。
日本は手先が器用で技術開発に熱心なので、作業を突き詰めた結果としてすごいものができ「さてこれをどうしよう」というボトムアップ方式であると言える。
これでは中国の「日本の持つすぐれた技術を手に入れる」という国家戦略によって、日本の技術が奪われてしまう。(いくつか例が載っている)
もしこうなれば日本は下請けになるしかない。日本が技術の使い方を知らないために、いいように使われてしまうのである。
このようにして世界観のない技術は国益を守ることができないのだ。
マキャベリは「貧しい兵士にとって最大の報酬は、丸腰の何もできない金持ちの男だ」と言っている。
李承晩は「朝鮮半島から続く大陸棚の範囲はすべて韓国領だ」と一方的に線引きして竹島を自分の領土にしてしまった。国際法的にも歴史的にも日本の物であっても、領土問題は貫き通した者の勝ちになってしまう。
主張の正当性など韓国にとってどうでもいいことで、どんな手を使ってでも自国領になればOK。
これが悪の論理である。
北方領土もどさくさ紛れて日本から奪って以来実行支配を続けているロシア。
日本に対しては、領土問題に応じる姿勢を見せたり期待させるような思わせぶりな発言でもしておけばいいのである。
約束しても実際に返さなければいいだけのこと。のらりくらりかわして引っ張っておけば日本から開発資金を引き出せる。
ロシアはグルジアとも約束を反故にした。これがかの国の体質なのだ。
一方、日本はどうか。何度約束を破られても「対話と協調だ」という姿勢は変わらない。
これでは永遠に領土は返ってこないだろう。
ブッシュ元大統領が、嘘の証言者を担ぎ出して世論を動かし、湾岸戦争にこぎつけた。
嘘の証言者とは、アメリカ議会に招かれ、「イラク兵が病院で乳児を床にたたきつけて殺した」などと涙ながらに証言した、クエートの少女のこと。
のちにこの件はプロモーション会社による演出であることが判明した。
アメリカは日本を友達だと思っているわけではない。自国の生存と利益の確保に利用できたから表向き仲良くやってきただけで、利用価値がなくなればこの限りではない。
19世紀のイギリスの首相であるパーマストンは「大英帝国には永遠の友も、永遠の敵もいない。あるのは永遠の国益だけだ」と言っているが、これこそが国際社会の真実の掟である
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すべては朝日新聞から始まった「慰安婦問題」
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