「永遠のゼロがヒットしたのは若者が右傾化しているから」と誰かが言っていたが、右傾化とこの映画は全く関係がない。
この映画がヒットしたのは、映画として面白く完成度が高いからで、右派イデオロギーが受け入れられたからではない。
そもそも、この映画は「右傾エンタメ」ではない。
むしろ「命の尊さ、戦争の悲惨さ、家族愛の物語」という一般的な反戦映画のような受け止められ方されそうな内容だった。
古谷経衡の「若者は本当に右傾化しているのか」P25にこんな評論が書いてあった。
「宮部は自らの意思で特攻に向かうが、それは生命至上主義を超越した『思想や魂の継承が時代になされれば、必ずしも肉体的な生存は担保されていなくともよい』という観念の結果である。
つまり『ゼロ戦の物語』の継承をもってして、宮部の肉体は死すとも、永遠にゼロ戦の物語は生き続けるのだ(すなわち、タイトルである永遠の0)という映画的カタルシスの境地に到達するのである。」
…
これこそがこの映画の表現したいことだった。しかしちゃんとこの映画の真のテーマを受け止めた人はあまりいないように思う。
右派からは「戦場はこんなもんじゃない!」と叩かれ、左派からも「特攻賛美!」と誤解され、ノンポリの人からは「深い愛情に感動しました」とか言われる。
他の要素を削ぎ落とし、こんなにシンプルにまとめたのに、ちゃんと真意が伝わっていない。
もっと直接的に「俺たちはお前たちのために戦ったんだよ」と言われないとわからないし、言っても戦争に至った経緯を知らないとわからないかもしれない。
私だって「日本が戦争を仕掛けて、祖父たちはアジアの人々を苦しめたんだよね」と誤解していた。
歴史認識が違えば、この映画の受け止められ方も違って当然だ。
自虐史観側にとってみれば、戦争から逃げ惑う者は卑怯なのではなく、あの時代に反抗できた勇敢な反戦兵士となる。
彼らは「やられてもやり返さない勇気をもて」と綺麗事を言い「暴力はいけない。私は暴力しない平和主義者です」 と自称する。
こういう事を言う人は確かに立派に見える。でも騙されてはいけない。9条を守る気はあっても人命を守る気はない。
例えば暴力をふるってくる人がいて、彼らはどうするかというと、何もしない。子供のイジメも救わない。『君が我慢したら丸く収まるから』と言い放ち、見て見ぬフリだ。
事の深刻さを理解せずにただニコニコしてキレイ事を押し付けるだけの先生、おどおど戸惑うだけの親。
そんな事なかれ主義で何も対処しない大人を子供達は尊敬できるだろうか。
戦後、竹島で日本の漁民が殺されようと、日本人が北朝鮮に拉致されようと、尖閣諸島が奪われようとも、みんな知らん顔した。
要するに戦わない平和主義者とは見て見ぬフリをする卑怯者にすぎない。
護憲派の方々は、こう言ってる。
「もし日本が攻撃されたらハワイに逃げるつもりです」
「仮にとんでもない奴が攻めて来たら、もう黙って殺されちゃえばいいんだと思うんです」
「もし攻撃されたら、痛いよ、やめてよ、と言って死んでいくつもりです」
彼らは自国を守ることに関心がない。
このように闘う意志がないのは、平和主義ではなく敗北主義という。
日本人はもっと自国を守る意識が高め、悪に対して毅然と闘う勇気を持たせる教育をしなければならない。
でなければ、いじめられたり侵略された時に、自殺か滅亡するしかなくなる。
生き残った祖父たちはこう語っている。
「弾がほおをかすめた時に、自分の後ろに両親や故郷の祖父母がいることを実感した。ここで敵を食い止めなければいつかこの人達に弾が当たることになる。ならば自分がみんなを護るために喜んで楯になろうと思った」
国の存亡をかけた時、戦わずに敗北を受け入れる方と、銃を持って戦おうとする方、私たちはどちらの先祖を敬えるだろうか。
私はいま、こう感謝の言葉を伝えたい。
「家族を守るために戦ってくれた。祖父たちの犠牲があって私たちは生かされている。日本を守ってくれてありがとう」
反戦運動家の正体
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今、私達が平和な日常を暮らせるのは、ご先祖様が勇敢に戦ってくれたおかげです。国を発展させようとしてくれたおかげです。
そして何より、自己の利益よりも、他者のため、子孫のためを思い動いてくれたおかげなのです。
国はただあるのではありません。長年の先人達の積み重ねの結果、今の日本があります。
飢饉も、戦争も、侵略の危機も乗り越え今の日本があります。
逃げ腰の偽平和主義者ばかりなら、私達の国はチベット化しています。
自己の利益を優先する人ばかりなら、発展すらしなかったでしょう。
国を思い、他者を思い、これからの日本の未来を思い守ってくれたご先祖様有難う。
心からこう言える人は今の日本には残念ながらほとんどいません。その歴史の歪みをなおしていくのが私達の役目です。
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永遠の0
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